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里山の植物Bについて

 
―山菜・キノコ・木の実―
里山を歩くと花々の次に目に付く植物は木の実やキノコです。

花と同じく、私は然程の関心がありませんが、それでもメジャーなものは知っています。

冬の寒がゆるむ頃に顔を出す「フキノトウ」、春先日溜りの草地にはワラビやゼンマイ、土筆が現れます。
新緑の草木は大方の若葉が食せます。
アクを除く手っ取り早い調理方法はテンプラにして食す事です。

晩春から夏にかけては、野イチゴの類が比較的た易く見付けられます。
完熟したイチゴは生食が一番ですが、ジャムやリキュールに漬け込む人もいます。
「ジネンジョ」と呼ばれる山芋も夏場以降に採り頃です。
地下に深く根ざした山芋を掘るには、特化した専用の道具が無いと上手く行きません。
従って夏の暑い季節を避けて、山芋のツルの根方に大麦を撒いて置き、ツルが枯れた涼しい頃に掘り出す方法もあります。
山芋のツルの分かれ目に生る豆状の「ムカゴ」は簡単に採取できます。
ムカゴご飯や味噌汁の具で美味しく頂けます。

晩夏から初秋にかけては、キノコが至る所に笠を広げます。
特に倒木や腐食木には木肌が見えないくらいキノコだらけであったり、落葉の絨毯の此処かしこにキノコ立ちしています。
知識が皆目ないので、例え食せそうであっても採取する事はありません。
それでも、城山の「キヌガサタケ」などは見た目も優雅なため、ワザワザ見物に出向く人もいます。(食せますが、保護されて採取禁止です)

何と云っても秋の王者は木の実であり、中でも私は「山栗」です。
小振りなイガの中には親指ほどの栗がひとつだけ入っているのが普通です。
平地の栗畑の栗のように大きくてホクホクした食感は有りませんが、やや硬めでネットリとした味は濃厚です。
栗ご飯には最高で病み付きになります。
団栗は生食でホンノリ甘い物もあり、椎の実は焙烙炒りが最も美味しく頂けます。
栗にせよ団栗にせよ、木の実は森の動物さんの為、採り過ぎないようにしましょう。
木の実と双璧が果実ですが、代表的な「あけび」はサッパリ見なくなりました。
山ぶどうやグミなど生食できるものでも、料理に使ったり果実酒を作ったりした方がお勧めです。

食材としての根類や薬草類は専門知識が無ければ、逆に有毒な場合が多いので、採取しても(手で直に触れない)持ち帰って詳しい人に聞きましょう。
図鑑で勝手に判断するのは危険です。
勿論、実施を重ねて里山歩きのお楽しみにする事は善きことです。

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